「最近ストレスが溜まっている」「寝ても疲れが取れない」「なんとなく心が落ち着かない」——
そんな不調を感じる方に注目されているのが、チラーバス(cold plunge)による冷水浴です。
本記事では、冷水浴が自律神経にどう作用し、心身のバランスを整えるのかをわかりやすく解説します。
自律神経とは?バランスが乱れるとどうなる?
自律神経は、私たちの意識とは関係なく体の機能をコントロールしている神経系です。
主に2種類に分かれます:
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交感神経(アクティブモード)
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副交感神経(リラックスモード)
ストレス社会では、この2つのバランスが崩れやすく、以下のような不調が現れます:
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集中力の低下
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睡眠の質の悪化
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疲れやすさ、だるさ
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胃腸の不調や免疫力の低下
チラーバスが自律神経に与える影響
冷水による交感神経の活性化
冷たい水に入ることで、一時的に交感神経が強く刺激されます。
これにより、以下のような作用が得られます:
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血流の促進
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呼吸の活性化
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心拍数の上昇(覚醒効果)
まさに「スイッチが入る」ような感覚です。
その後に起こる“リバウンド副交感神経優位”
冷水から出たあと、身体は一気に副交感神経優位の状態に切り替わります。
これは「反動効果(Rebound Relaxation)」と呼ばれ、以下のような心地よさをもたらします:
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深い呼吸
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落ち着き・安心感
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脳の静けさ(マインドフルな感覚)
チラーバスがメンタルヘルスにもたらすメリット
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ストレス耐性の向上
交感神経を適度に刺激する習慣が、ストレスに強い身体をつくると言われています。 -
睡眠の質の改善
自律神経が整うことで、夜も自然と眠りやすくなります。 -
気分の安定
不安やイライラの軽減に繋がると感じる人も多く、メンタルケアの一環としても注目。
どんな人におすすめ?
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仕事や人間関係でストレスを感じやすい人
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在宅勤務で気分転換が少ない人
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運動不足や生活リズムが崩れている人
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心と身体をリセットする習慣が欲しい人
実践のコツ(初心者向け)
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温度:15〜20℃からスタート(いきなり10℃以下は避けましょう)
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時間:1〜3分ほど。無理せず自分のペースで
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呼吸をゆっくり整えることで、より副交感神経が優位に
まとめ:冷水で心と体を整える、新しい習慣
チラーバスは、ただ冷たいだけの水浴びではありません。
自律神経にポジティブな刺激を与え、心と体のバランスを整えるための“セルフケア習慣”として多くの人に受け入れられています。